疫学と原因(胃がん)
疫学) 罹患率は男性では悪性腫瘍中最多、女性では第3位。死亡率は男性では肺がんに次いで第2位、女性では大腸がん、肺がんに次いで第3位です(2012年)。
原因) ピロリ菌の感染により、萎縮性胃炎、腸上皮化生などを経て胃がんになることが多いです。習慣要因として、高塩分食、喫煙があります。
ピロリ菌の持続感染と胃粘膜萎縮が、胃がん発生の高リスク因子となるため、血清HP(ヘリコバクターピロリ)抗体価と血清ペプシノーゲン値の組み合せ(ABC分類)による評価が胃がんスクリーニングに有用であることが注目されています。
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