膵頭十二指腸切除の結果がポリープと言われた
【質問】:私のことではありませんが、すい臓がんで手術してから11月で7年です。
膵頭部、胆のう、十二指腸、胃切除しています。
今年知り合いが、同じ手術をしたのです。
しかしポリープだということです。
何年も経過観察されていました。
癌化するから?したから?よくわかりませんが、ポリープで手術でしょうか?
よろしくお願いします。
【お答え】:まずはお話の初めのお知り合いが、膵臓がん手術後7年経過していることは、素晴らしいと思います。続いて、現在のお知り合いが膵臓がんではなったことは事実でしょう。じゃあ、何だったの?なぜ手術したの?ということになると思います。
推測でしか物は言えませんが、膵管内乳頭状粘液性腺腫(Intraductal papillary mucinous adenoma IPMA)であった可能性が高いと判断します。多分、主治医からは分かりやすく説明しようとして、癌にまでは至ってなかったものの、癌になる前の状態(前がん病変)として、“ポリープ”と例えたのではないかと思われます。
膵臓に手術対象病変となる病気に、ポリープはありません。膵管内乳頭状粘液腫瘍には、腺腫から腺癌、通常型浸潤性膵管癌となるシークエンス(良性から悪性へとなっていくこと)があります。これは、通常、発育が遅く、それで数年間経過観察されていたのでしょう。膵臓には低悪性度腫瘍と称する腫瘍が膵管内乳頭状粘液性腫瘍を含め幾つかあります。粘液性嚢胞性腫瘍や漿液性嚢胞性腫瘍など。
膵管内乳頭状嚢胞性腫瘍は、じゃあ、どの時点で手術適応となるかと言えば、未だ微妙です。一般的には嚢胞径3cm以上かつ壁在結節(嚢胞内の実質性腫瘍)があることになります。こうなれば、癌化していることも考慮されるため、一般的には手術適応となります。ただし、手術をしても癌化してないケースも、ままあります。しかしながら、将来的にはがん化する可能性も高いので、不幸中の幸いと捉えるのが妥当と判断します。膵頭十二指腸切除を実施しうる病院は、診断能も決して低くはありません。
それとなく、今の知り合いに、「具体的な病理診断名を主治医に聞いてみては?」と言ってみてはどうでしょうか。IPMAであれば、再発の可能性はほぼ0です。
また、膵頭十二指腸切除の適応は、膵臓に病変がある時だけとは限りません。中下部胆管や十二指腸乳頭部、十二指腸に悪性腫瘍がある時が適応となります。膵臓以外の領域でもポリープで膵頭十二指腸切除をすることは、ありません。
医学の領域は、プロからプロに流れるときも、事実の伝達が上手く伝わらない時がしばしあります。まして、アマチュアからアマチュアに流れるときは、なおさら事実が伝わりにくいです。
あくまでも参考意見としてください。
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