消化器疾患あれこれ
消化器疾患は、最も罹患数の多い病気で、入院患者の主たる病気としては最も多いです。その原因として、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう・胆道、膵臓、脾臓と多数の臓器にわたり、良性、悪性を問わずいろいろな病気（診断名）があるからです。一般の急性期病院では、消化器内科、これも細分化すると上部消化管（食道、胃）、下部消化管（小腸、大腸）、肝臓内科、胆膵内科と多岐にわたり、消化器外科もほぼ同様となります。総合内科もかなりの消化器疾患を初診もしくはトリアージ（疾患により専門家に振り分けること）することとなりますし、腫瘍内科も消化器がんのかなりのところを担当することとなります。
このサイトでは、このコンテンツでは主に消化器がん以外の良性疾患について解説することと致しました。記事にしてほしい項目は、下記お問い合わせより相談ください。
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良性疾患と言えども、予後不良な疾患は多くあります。中でも下部消化管穿孔（大腸が破れること）、急性閉塞性化膿性胆管炎（肝外胆管に結石が溜まり胆汁の流出を妨げて、総胆管内の胆汁が膿性化し、ショック等きたして急速に死の転帰をとる可能性ある疾患のこと）などは非常に注意が必要です。
したがって、消化器がん以外でも命に係わる病気がたくさんあることです。肝臓では肝移植対象疾患が有名ですし、重症急性膵炎などは極めて危ないです。腹痛を主たる症状とし、「何か違う」、「このおなかの痛みは尋常ではない」といったようなことが起これば、可及的速やかに医療機関（消化器内科および消化器外科が充実し、放射線科読影専門医が常勤）を受診することがマストです。そうすれば、いかなる消化器がん以外の消化器疾患は制御できます。迷ったら急性期病院に「Go」です。
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