遺伝子検査
遺伝子検査とは、個人の細胞を採取してDNA情報を読み取り、検査を受けた人の病気のかかりやすさ、体質などの遺伝的傾向を知る検査です。採取する検体は、血液、唾液が主なものになります。
遺伝子検査のメリット
病気のリスクを知ることにより顕性化する前に対策を講じることができる。
検診や人間ドックは、現状の病気の有無の評価です。一方、遺伝子検査は、病気(がん、心血管、脳血管疾患など)の遺伝的リスクを推し測るものです。病気は遺伝的素因に生活習慣(環境要因)が大きく関わって発症するものですから、つまり、遺伝的傾向を踏まえて、どういった病気に成り易いのかを推し測り、生活習慣を改善することによって、病気の予防に役立てることができます。
体質改善に役立つことがわかる。
遺伝子検査では体質の遺伝的傾向もわかります。例えば、そばかすの出来やすさ、肌のくすみ、男性型脱毛症のなりやすさといった美容に関すること、太りやすさや、内臓脂肪、皮下脂肪の比率などダイエットに関すること、苦みの感じやすさやアレルギー傾向など、様々な体質に関する遺伝情報がわかります。
遺伝子検査は、医師を介するものと医師を介さないものがあります。医師を介するもの(例えばG-TAC)は、医療機関での自由診療となり、医療機関に出向く必要があります。利点は検査を受けた方に対して、医師がマンツーマンで結果を説明し、得られた遺伝情報によってどういった病気(各種がんを含む)に成りやすいかを、一緒に情報共有し、生活習慣(環境要因)を見直したり、成り易い病気の早期発見のためにどういった検査をどれくらいの頻度で行っていくかを提示できるところにあります。費用はやや高額となります。
医師を介さないもの(例えばMYCODE、マイコード)は、郵送検診となり、唾液を検体として送ります。2−3週間で自宅に遺伝的な疾患発症リスクと体質のレポートが送付されてきます。医師や管理栄養士からの疾患発症予防のためのアドバイスが送られてきますが、自己で判断したり、早期発見の策を具体的に講じることは、医師を介したものに比べ弱くなります。そのため費用はやや低額になります。
遺伝子検査は、がんにおいても、早期発見のモチベーションになるものと考えます。遺伝的素因を確認し、個々の生活習慣(喫煙の有無、アルコール、食生活、運動など)を見直し、各年代層においてどういった検査をどれくらいの間隔で行えばよいかが、理論的に構成できます。
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