機能性食品の選び方
平成17年度の、厚生労働省がん研究助成金(課題番号:17-14)「がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」によると、がん患者さんの中で、何らかの補完代替医療(健康食品、サプリメント、鍼灸、アロマセラピーなど)を実施している人は、45%という調査結果が出ました。
その中で、96%が健康食品やサプリメントといったいわゆる機能性食品を選択し、月平均の購入価格は5万7千円で、中には月50万円以上も費やしている方もいらっしゃるようです。
機能性食品の摂取目的は、がんの進行抑制(67%)、治癒(44%)、症状緩和(22%)で、効果の実感度は、効果ありが22%、効果なしが6%、わからないが70%、一方で、副作用も5%に見られています。
始めたきっかけは、自らの意思(23%)より、家人・知人の勧め(77%)が多いようです。 がんに対する機能性食品の作用理論は大きく、 1) 免疫力を高める(免疫賦活) 2) 腫瘍血管新生を抑制する(転移抑止) 3) アポトーシスの誘導 4) 腸内環境の維持・改善 5) 生体調整 に分けられます。
しっかりしたメーカーであれば、ラットやマウスを使った小動物実験で検証し、学会や論文で公表し、製品を独自で製造するとともに、大学や研究機関と連携して、実験・臨床レベルで効果・効能・副作用を検証しています。
一方で、健康食品の受託製造(OEM)に一任し、健康食品宣伝の三段論法、「免疫を活性化するとがんを治療できる」「健康食品は免疫を活性化する」ゆえに「健康食品はがんを治療できる」を前面に出し、高額=効果ありとのポリシーで販売している事業所があるのもまた事実です。
日本補完代替医療学会は、「アガリクス、メシマコブなどの免疫賦活作用」、「サメ軟骨などの腫瘍血管新生抑制効果」、「プロポリス、大量のビタミンCなどのアポトーシスの誘導、抗酸化作用」、「プロバイオティクスなどの腸内環境整備」、こういったすべての機能性食品のがん抑制効果、QOL(生活の質)改善効果、化学療法の副作用抑止効果はグレードC、つまり「推奨するに足りうる根拠」がないとしています。
これはどういうことかと言いますと、機能性食品は、ヒトでの前向き無作為比較試験(RCT: Randomized Control Trial)が実施できないため、グレードBやAになりません。
ただ、一方で保険適応となっている抗がん剤や分子標的治療薬もグレードCのものもあり、かつ有害無益(副作用のみで効果がない)と結果的になる場合も、少なくないことも事実です。
ただ、がん患者さんの立場からは、保険収載治療に行き詰まった時や化学療法の副作用がつらい時など、「効果のあるものが何かないものか?」と考えるのも当然です。はっきり言って、何かにすがりたい、頼りたいです。私も“がん患者”の立場になれば、おそらくそう考えてくると思います。
こういった現状を踏まえ、臨床医の立場から、機能性食品の摂取に当たって、以下のことは念頭に起きたいと考えます。
1) 手術、化学療法、放射線治療といった保険診療から隔絶して、機能性食品に身を委ねるのは、絶対に避けたほうが良いです。
2) 製品のメーカー、成分表を自ら確認し、基礎実験に加えて、学会や論文発表といった学術活動を継続しているか、少なくとも確認したほうが良いです。
3) 作用理論の重複選択は避けたほうが良いです。例えばアガリクスとメシマコブといった免疫賦活作用を有する食品の同時摂取など。
4) 食品といえども、副作用は概して5%はあるので、可能であれば摂取していることを主治医や薬剤師と相談し、副作用があれば、即刻中止すべきです。
費用対効果、製造メーカー、成分、研究・学術活動、作用理論のバランス(免疫賦活、血管新生抑制、アポトーシス、抗酸化、腸内環境整備、生体調節など)を確認し、人から勧められるのではなく、自ら決定し、プラシーボー効果も期待しつつ、年限を区切って選択するのが、摂取に当たっての留意点だと思います。
がんに対する機能性食品の作用理論は大きく、
1) 免疫力を高める(免疫賦活)
2) 腫瘍血管新生を抑制する(転移抑止)
3) アポトーシスの誘導
4) 腸内環境の維持・改善
5) 生体調整
に分けられます。
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