単純CTと造影CT
CT(Computed tomography)は広く認知された検査です。では、単純CTと造影CTはどういった違いがあるかに焦点を当ててみたいと思います。
その違いは、一言「造影剤」を使うか否かとなります。造影剤には問題があります。第1は、腎機能障害を惹起するあるいは増悪させることです。通常は腎機能障害(例えばクレアチニン値が1.2mg/dl以上)があれば使いません。イコール単純CTとなります。第2はアレルギー症状が出ることがしばしばあります。
単純CTは診断能がはっきり極端に落ちます。消化器がんの場合で考えてみましょう。例えば、自覚症状のない方が、2cm大の膵臓がんが膵体部にあったと仮定して、単純CTのみであると、存在診断(どの臓器に何かあるという診断、この場合膵臓に腫瘍らしきものがあるということになります)もままならなくなりますし、質的診断(何かあるとしたらそれは何なのか)も到底無理となります。つまり膵臓がんを見逃してしまう可能性が十分にあるということとなります。
では、何故造影CTをルーチン化しないかということですが、腎機能障害も当然ありますが、多くはアレルギー症状を回避してということと、造影剤注入に必要なライン確保が障壁の一つになります。アレルギーは、軽症であれば、発疹やかゆみ程度ですが重症となるとアナフィラキシーショック(意識消失、低血圧、呼吸停止)に至ることも稀ではありますが、あります。
ライン確保も、脱水や血管の細い方には難渋することがあります。医療サイドは単純CTのみに至るエクスキューズとなります。
CTを撮像するからには、中等度以上の腎機能障害や、明らかな造影剤アレルギーがない限り、造影CTを付加することが望ましいです。
自覚症状なしの2cmの膵体部がんを想定しますと、膵がんは乏血性ですので、造影早期は周囲の膵臓に比し、血流に乏しく、晩期(門脈相)には、じんわり造影された腫瘍として描出されます。
そして、進展度評価(周囲への局所進展やリンパ節転移の是非、肝転移など)も同時に可能となります。消化器がんは、血流の評価(多血性、乏血性)、発育状況(膨張性、浸潤性)など各臓器において特徴があります。単純CTでは、存在診断もままならないのが現状です。
消化器がん手術後の再発チェックも原則造影CTで行います。
したがって、CTを受ける時の病院は、造影CTがしっかり行えることに加え常勤の放射線科医(読影専門)が居る方が良いです。
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