大腸がん-発見されるシチュエーションと対応策
(発見されるケース)
発見されるケースとしては、大腸がんが心配、50歳を過ぎたからといった理由で医療機関を受診し、大腸カメラによって偶然発見される。検診の便潜血が陽性となり、医療機関受診を勧められ、発見される。下血、腹痛や下痢、腸閉塞症状(排ガス、排便の停止や腹部膨満感)により発見される。他の病気で、CTを撮像したら、たまたま進行大腸がんが指摘された。これらが、臨床の場では一般的となります。
(対応策)
大腸カメラ、超音波内視鏡検査で、粘膜内癌(Tis)、または粘膜下層に軽度浸潤する癌(T1a:浸潤距離<1000μm)までであれば、内視鏡的切除(EMRまたはESD)の適応となります。内視鏡的切除で、完全に切除されていると病理学的に判断されれば、それで終わりですが、終わらない時もあります。粘膜下層高度浸潤(T1b:浸潤距離>1000μm)、脈管侵襲陽性(がん細胞がリンパ管もしくは静脈内に入っている)、低分化腺癌、粘液癌、印環細胞癌、浸潤先進部のbuddingなどが病理結果で出れば、追加の外科治療(腸切除+リンパ節郭清)の適応となります。
【用語一覧】
EMR:Endoscopic mucosal resection、内視鏡的粘膜切除
ESD:Endoscopic submucosal dissection、内視鏡的粘膜下層剥離術
大腸カメラでT1b以上の大腸がんと診断されれば、がんの占拠部位の同定のために、注腸透視あるいはCTコロノスコープ、そして壁進達度、リンパ節転移、遠隔転移評価として、造影CT、時にPETが行われます。これらにより、進行度が決まり、治療方針が決まります。
通常ステージIIIbまでであれば外科治療が選択されます。外科治療の基本は原発巣を含む腸管切除+リンパ節郭清です。これを開腹で行うか腹腔鏡で行うかになります。腹腔鏡で行う大方の目安は、開腹歴がない、施設が腹腔鏡手術を取り入れている、ステージIIIa位まで、となります。主な術式として、結腸癌に対しては、右半結腸切除、横行結腸切除、左半結腸切除、S状結腸切除などが、直腸癌に対しては、高位前方切除、低位前方切除(高位と低位の違いは、吻合部が腹膜反転部より口側になるか肛門側になるか)、ハルトマン手術(人工肛門)、腹会陰式直腸切断術(人工肛門)などがあります。これらの切除と領域リンパ節を、いわば風呂敷に包むように切除するということになります。
手術の結果ステージII high risk症例以上、IIIa, IIIbであれば、再発予防を目的として、通常6か月間、補助化学療法を行います。レジメン(抗がん剤の組み合せ)はいくつかありますが、原則保険収載された薬で、副作用のあまり強くないものを選びます。
発見時ステージIVであれば、つまり遠隔転移がみられたときはどうするか。これは再発時にも考慮することですが、切除が可能であれば切除に行きます。大腸がんはステージIVであっても唯一切除が可能となる場合がある癌腫です。
しかしながら、切除と言っても根治性のない時も、非常にしばしばあります。大腸がんイレウスを緩和したい、出血を制御したい、などで、これらを含め、治療の主軸は化学療法となります。大腸がんの抗がん剤は、分子標的薬を含め多くの種類があり、レジメンも多岐にわたります。
【ワンポイントアドバイス】
大腸がんはステージII のlow riskまでであれば、根治率が高いです。逆にステージIIIb以上になると、著しく低下してきます。家族歴のある方は40歳過ぎたら、無い方でも50歳を過ぎたら、定期に(2年に1度位)大腸カメラを受けたほうが良いと思っています。また、下血やトイレットペーパーに血液が付着すれば、痔と思わず医療機関を受診すべきです。「自分は痔があるから、出血する」こう思い込んでいる方の中には、大腸がんがあることも決して珍しい事ではありません。
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