腹会陰式直腸切断術(Mile's手術)
腹会陰式直腸切断術(通称、マイルズ手術)は、通常下部直腸(Rb)より肛門側の進行直腸がんに対する標準術式です。S状結腸以下の大腸を、経腹的経会陰式に、所属リンパ節と一括して摘出し、S状結腸末端を、左下腹部に出し永久的人工肛門とする手術です。
腹会陰式直腸切断は、1883 年 Czernyによって世界で初めて行われました。では、何故マイルズ手術というのか恥ずかしながら知りません。
現在では、腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術も日本では保険収載され、グローバルスタンダードな手術として普及しています。消化器外科医にとっては中難度の手術として認識されています。
患者さんにとりましては、幾つかの抵抗感があります。まずは、1)永久式の人工肛門を造設することです。
がんの外科治療は、一に安全、二に根治、三に審美或いは機能温存と考えていますので、客観的には受容されると思いますが、人それぞれですから、頑なに拒否される方もいらっしゃいます。ストーマ(人工肛門のこと)造設認定看護師の説明や時間が患者さんを受容へと促し、手術が実施されることになります。
次に特に男性にとりましては、2)性機能障害出現の可能性です。直腸の背側の骨盤腔には射精・勃起をつかさどる自律神経が走行しています。進行がんであればあるほど、側方リンパ節郭清などに伴う自律神経障害の可能性が高く、性機能障害が起こります。また排尿障害も程度の差こそあれ出現します。
こういったことは、手術リスクに加えて必ずインフォームドコンセント(説明と同意)を行います。
近年、下部直腸がんに対しても、人工肛門造設を回避するISR(内肛門括約筋切除)、肛門を温存して結腸と肛門管を吻合する手術が行われるようになってきました。私見としては、がん外科治療の根治性、排便回数過多(1日に10回以上排便に行かざるを得ない)など考慮すると、基本的にはマイルズ手術を勧めています。ISRに関しては、大腸肛門病センターなどのように、専門医療機関ではないと実施されないことが多いようです。
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