胆道がんの予防、早期発見、症状、診断、治療

胆道がん

胆道がんは、発生する場所によって胆管(肝内胆管、肝門部領域、上部胆管、中部胆管、下部胆管)がん胆嚢がん十二指腸乳頭部がんを含みます。

 

胆道がん

 

胆道がんの特徴は、その局在により治療(特に外科治療)が、ガラッと変わってくることです。まずここで、胆道がんには、化学療法や放射線療法はほとんど効果が期待できません。「メスさばきが胆道がんの予後を左右する」と言っても過言がないということです。

 

では「その局在により外科治療がガラッと変わってくる」とはどういかということについて考えてみましょう。

 

胆管がんの内、肝内胆管がんは肝切除が唯一の治療となります。肝門部領域胆管がんは肝葉切除以上肝切除+肝外胆管切除です。消化器外科領域では最も困難な手術の部類に入ります。この手術だけは、high volume center、いわゆるこの手術を多く出かけている病院での手術がマストです。NCD(National clinical database)の中で、最も手術成績が不良であるのは、肝門部領域胆管がんに対する左3区域切除(肝左葉+前区域)です。

 

上部胆管がんも肝切除主体の手術となります。一方、中下部胆管(遠位胆管)がんに対しては、基本的に膵頭十二指腸切除となります。これは膵頭部領域がん(膵頭部がん、十二指腸乳頭部がん、十二指腸がんなど)に対する基本的な手術で、これもある程度、技量と経験がある外科医(理想は肝胆膵外科学会高難度技能専門医・指導医)から受けるべき手術と考えます。

 

胆嚢がんも、特に進行度により手術方針及び予後(5年生存率)がガラッと変わってきます。いわゆる早期がん(がんの壁深達度が固有筋層まで)であれば、単純胆嚢摘出術でほぼ完治します。

 

ところが壁深達度が漿膜下層以深になると予後がガクンと下がります。進行胆嚢がんになると、手術も大きくなり、いろいろなバリエーションが進展度に応じて出てきます。最大侵襲の手術は肝膵同時切除です。これは最も手術死亡率が高い消化器外科手術です。これは、まさにhigh volume center(名古屋大学第1外科、千葉大学、静岡がんセンターなど)で受けることが望ましいです。

 

十二指腸乳頭部がんは、膵頭部領域がんの中では予後は良いです(十二指腸乳頭部がん>遠位胆管がん>膵頭部がん)。

 

私は、肝胆膵がんをいずれも対応しています。先進医療施設では、肝臓外科チーム、胆膵外科チームと別れている所も多いです。

 

症状は、胆管がん、十二指腸乳頭部がんは、黄疸、褐色尿、皮膚掻痒感、灰白色便です。胆のうがんは、初期症状は出ません。進行胆嚢がんになると、その局在により胆管側に進展すると黄疸が出ますし、反対側ではかなり進行しないと症状は出ません。定期の腹部超音波検査が重要となります。

 

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