医療の常識は時にドラスティックに変わる(終末期医療とがん告知)
医療の常識と非常識は、四半世紀もあれば、時にドラスティックに変わります。終末期医療とがん告知の視点から、1980年代と現在を比較してみます。
がん末期の患者さんに対して、「人工呼吸管理、中心静脈栄養、輸血、強心剤、心肺蘇生をしてまでも、1分1秒でも長生きさせなさい!」と教育を受け、実践し、家族の方々に「もういいですよ、先生、これまで一生懸命治療してもらいましたから」といった言葉をいただいた後に、死亡宣告をするのが一般的なパターンでした。医療者は最後の最後まで、治療に専念し頑張った。家族の方は、最後の最後まで、少しでも長生きさせてほしい、その為の最新の医療を受けられた。この終末期医療には、患者さん自身の自己決定権が、何ら反映されてないことが最大の問題点でした。
現在、そういった言動に賛成する人は、ほぼ皆無です。世界保健機構(WHO)の緩和ケアの定義、リビングウィル、尊厳死のコンセンサスの観点から見ても、非常識です。増大する一方の社会保障医療費の分配の観点からも明らかです。がん末期患者さんは、過度の介入を行わない、自らの意思を尊重した、安らかな自然死が現代医療のコモンセンスです。
患者さんにがんの告知をするのは非常識だと、四半世紀前の日本では言われていました。例えば、胃がんの患者さんに手術の説明をする時は、「胃に潰瘍が出来ています。このまま放っていたら、がんになることもありますので、そうならないように切ってしまいましょう!」とか、「少し強い薬(抗がん剤のこと)を使います。体の具合が悪くなることもあるので、少し注意してください、我慢してください。」とか。全く整合性のないがん治療が、あたかも当然のように行われていました。欧米では、当時既にがん告知は一般的でした。
意思の疎通が通常にできる患者さんに対して、がんの告知をせず、信頼関係を保ちながら、がん治療を行うのは、今の時代到底できません。原則的に、がんの診断(原発巣はどこで、進行度はどれくらいで)という告知を行ったうえで、推奨されるエビデンスに基づいた治療法を提示した上、患者さん自らが最終的に意思決定し、信頼関係の下、治療を実践していくことが現代医療のコモンセンスです。ただし、例外はあります。超高齢者、認知症、寝たきりの方は、告知に関しては検討の余地があります。
がん告知は、患者さん自らの意思決定の拠り所となりますし、医療者側からは、不要な配慮を払拭し、治療に専念でき、身の保全(例えば、どうしてそういった治療を黙って行った?といったこと言われなくて済む)にもつながります。ただし、がん告知の中で、患者さんに対する余命宣告は原則行いません。医療者はあくまで、情報提供と合意が得られた治療の実践者であり、患者さんの生存期間に言及する権限はないと考えています。
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