膵臓がんの原因と疫学
(概念) 膵管上皮または膵腺房細胞から発生する癌で、予後が最も悪いがんの一つとされている。危険因子は喫煙、糖尿病(突然発症、急性悪化)、家族歴、肥満、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、大量飲酒など。
(原因)
喫煙:喫煙者が膵がんに成るリスクは非喫煙者の1.3〜3.9倍で、喫煙本数が1日40本以上の男性では膵がんによる死亡率が3.3倍となります。
大量飲酒:適量の飲酒は膵がんのリスクになりませんが、8年以上と長年にわたり飲酒量が多い人では膵がんのリスクが1.2倍増加します。
糖尿病:糖尿病の患者さんが膵がんになるリスクは、糖尿病でない方と比べ約2倍です。初めて糖尿病になった時や、糖尿病が急に悪化した場合は膵がんが潜んでいる可能性があります。
肥満:肥満は膵がんのリスクを高め、特に若年肥満は膵がんリスクを高めます。
慢性膵炎:日本人の慢性膵炎の患者さんにおける膵がんの発生頻度は約4%です。慢性膵炎の膵がん発生リスクは一般の方に比べ13倍高いです。
遺伝性膵炎:遺伝性膵炎とは、「1つの家系に2世代以上にわたり2人以上の膵炎患者がいて、若年発症で胆石やアルコールの関与のない膵炎」と定義され、膵がんのリスクは一般の人より約60〜87倍高率です。遺伝性膵炎の多くは、カチオニックトリプシノーゲン(PRSS1)遺伝子の変異が認められます。
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN):IPMNとは、膵管の中に粘液が溜まって膵管の拡張や嚢胞ができる病気で、嚢胞の中に結節(塊のこと)ができると、さらに膵がんに移行しやすくなります。
家族歴・遺伝:家族に膵がんの方がいる場合、膵がんになるリスクは1.6〜3.4倍と言われています。家族内で膵がん患者さんが多いほど膵がんのリスクは高くなります。家族歴のほかに、膵がんになりやすい遺伝的な病気として遺伝性膵がん症候群があります。遺伝性膵がん症候群には、遺伝性膵炎、家族性大腸腺腫ポリポーシス、遺伝性非ポリポーシス大腸がん(リンチ症候群、ポイツ・ジェガース症候群、家族性異型多発母斑黒色腫症候群、遺伝性乳がん卵巣がん症候群があります。
(疫学) 中高年の男性にやや多く(男女比:1.2:1)、年間死亡者数約30,000人(2013年)、この30年間で約3倍に増加。部位別では膵頭部癌が約60%、体尾部癌が約30%。厚生労働省の平成25年度人口動態統計では、悪性新生物による死亡順位も肝がんを抜き、肺がん、胃がん、結腸がんに次いで第4位になっている。
日々の診療でも、膵がんは減らないなと感じています。特に糖尿病の急性発症、急性増悪を機に発見されることが多いように思います。
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