適度に運動
適度な運動により発がんリスクが低下する。
適度な運動により、男性では全がんの13%、女性では16%低下することがわかってきました。中でも男性は結腸がん、膵がんが、女性は胃がんが明らかに（統計学的有意差をもって）減少することがわかってきました。
では何故、適度な運動により発がんのリスクが低下するかについてですが、
１）活性酸素抑制
適度な有酸素運動により、DNAを傷害し、発がん因子である活性酸素を抑制する抗酸化物質（スーパーオキサイドジスムターゼ、SOD）などが活発化され、発がんを抑止する。
２）免疫力の向上
適度な運動によりNK細胞（ナチュラルキラー細胞）が活性化され、がん細胞を排除する免疫システムが向上する。
３）インスリン感受性の向上
適度な運動により細胞のインスリン取り込み能力が向上し、高血糖になりにくくなります。その為過剰なインスリンが分泌されずに済み、インスリンの大腸粘膜増殖作用（大腸がん発がんリスク）、糖尿病発症率を抑えることで、膵臓がんの発生を抑止する傾向になります。
４）ストレス発散効果
過剰なストレスは総じて免疫力を低下させます。
５）大腸の蠕動運動の促進
便秘の解消により発がん物質と大腸粘膜の接触時間を減らし、発がんを抑止する。
適度な運動とは？
激しい運動は、時に無酸素運動、過剰な活性酸素の発生、虚血再灌流障害などにより、体に負担となり、発がん促進因子も多くあります。
ウォーキング、有酸素運動を程々に、また習慣にするといいのではないかと思います。
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