定期的ながん検診
国立研究開発法人国立がん研究センター社会と健康研究センター検診研究部が発行した「がん検診ガイドライン2017」によると
胃がん
■胃X線検査:推奨グレードB
■胃内視鏡検査:推奨グレードB
死亡率減少効果を示す相応な証拠があることから、対策型検診および任意型検診における胃がん検診として胃内視鏡検査を推奨します。不利益については偽陽性、過剰診断のほか、前処置の咽頭麻酔によるショックや穿孔・出血などの偶発症があります。対策型検診・任意型検診としての実施を推奨します。検診対象は50歳以上が望ましく、検診間隔は2ー3年とすることが可能です。ただし、重篤な偶発症に迅速かつ適切に対応できる体制が整備できないうちは実施すべきではありません。さらに、精度管理体制の整備とともに、不利益について適切な説明が必要です。
■ペプシノゲン法、ヘリコバクターピロリ抗体:推奨グレードI
ペプシノゲン法、ヘリコバクターピロリ抗体あるいはその併用法は死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分であるため、対策型検診として実施することは勧められません。任意型検診として実施する場合には、効果が不明であることについて適切に説明する必要があります。
私見を述べますと、HPの除菌を行い、定期で胃内視鏡を受けるのが早期発見の手段としては簡便・確実と考えます。
大腸がん
■便潜血検査(免疫法):推奨グレードA
死亡率減少効果を示す十分な証拠があることから、対策型検診及び任意型検診における大腸がん検診として、便潜血検査(とりわけ免疫法)を強く推奨します。
■全大腸内視鏡検査:推奨グレードC
全大腸内視鏡検査(およびS状結腸内視鏡検査、S状結腸内視鏡検査と便潜血検査の併用法、注腸X線検査)には死亡率減少効果を示す根拠はあるものの無視できない不利益があることから、対策型検診としては勧められません。ただし、安全性を確保し不利益を十分説明した上で、任意型検診として行うことは可能です。
■直腸指診:推奨グレードD
直腸指診は、死亡率減少効果がないことを示す証拠があることから、対策型検診及び任意型検診おける実施は勧められません。
私見を述べますと、便潜血2日間法は簡便なスクリーニング法で、それに加えて全大腸内視鏡検査を2−3年に1度の頻度で受けるのが妥当かと考えます。
肺がん
■非高危険群に対する胸部X線検査、及び高危険群に対する
胸部X線検査と喀痰細胞診併用法:推奨グレードB
死亡率減少効果を示す相応な証拠があることから、対策型検診及び任意型検診における肺がん検診として、非高危険群に対する胸部X線検査、及び高危険群に対する胸部X線検査と喀痰細胞診併用法を推奨します。ただし、二重読影、比較読影が必要です。
■低線量の胸部CT:推奨グレードI
低線量の胸部CTによる肺がん検診は、死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分であるため、対策型検診としては勧められません。任意型検診として行う場合には、受診者に対して、効果が不明であることと、被曝や過剰診断などの不利益について適切に説明する必要があります。なお、臨床現場での撮影条件を用いた非低線量CTは、被曝の面から健常者への検診として用いるべきではありません。
私見を述べますと、非高危険群に対する胸部X線検査、及び高危険群に対する胸部X線検査と喀痰細胞診併用法は妥当な解釈で、低線量の胸部CTも個人的には定期で撮像したほうが良いと考えます。
前立腺がん
■PSA検査:推奨グレードI
死亡率減少効果の有無を判断する証拠が現状では不十分であるため、現在のところ対策型検診としては勧められません。任意型検診として行う場合には、受診者に対して、効果が不明であることと、過剰診断などの不利益について適切に説明する必要があります。
■直腸診:推奨グレードI
死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分であるため、対策型検診としては勧められません。任意型検診として行う場合には、受診者に対して、効果が不明であることと、過剰診断などの不利益について適切に説明する必要があります。
PSA(前立腺がんの特異的腫瘍マーカー)測定は、50歳以上ともなると、定期に行うべきだと考えます。推奨グレードIは?です。
子宮頸がん
■細胞診(従来法):推奨グレードB
子宮頸がん死亡率減少効果を示す相応な証拠があるので、対策型検診及び任意型検診として、細胞診(従来法)による子宮頸がん検診を実施することを勧めます。
■細胞診(液状検体法):推奨グレードB
子宮頸がん死亡率減少効果を示す相応な証拠があるので、対策型検診及び任意型検診として、細胞診(液状検体法)による子宮頸がん検診を実施することを勧めます。
■HPV検査(単独法)・HPV検査と細胞診の同時併用法・HPV検査陽性者への細胞診トリアージ法:推奨グレード I
細胞診のグレードBは納得ですが、HPV測定は子宮頸がん死亡率軽減に寄与しないということでしょうか。
乳がん
■マンモグラフィ単独法(40〜74歳):推奨グレードB
■マンモグラフィと視触診の併用法(40〜64歳):推奨グレードB
■マンモグラフィ単独法及びマンモグラフィと視触診の併用法(40歳未満):推奨グレード I
40歳未満の乳がん罹患率は低く、死亡率減少効果を検討した研究もほとんどありません。このため、死亡率減少効果を判断することはできません。従って、推奨グレードIと判断し、対策型検診としての実施は推奨しません。任意型検診として実施する場合には、死亡率減少効果が不明であり、不利益が大きいことについて適切な説明を行うべきです。
■視触診単独法:推奨グレード I
■超音波検査(単独法・マンモグラフィ併用法):推奨グレード I
私見を述べますと、専門外なので何とも評価が困難ですが、視触診単独は乳がんの早期発見は困難だと思います。超音波検査とマンモグラフィーの併用は乳がんのスクリーニングに最適だと思ってます。
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